不慣れな開発環境構築をClaudeCodeで解決した話

参画直後の環境構築をClaudeCodeで乗り切った 仕事

システムエンジニアやってて、プロジェクト参加直後に「資料やREADME見て環境構築しといて」と放置プレイされたことありませんか?

そう言われて、いざREADMEを見てみると・・

  • 情報が古い
  • 前提条件が書いてない(ある程度インフラ知識がある前提で書かれてる)
  • 詳しく書かれていない(WindowsとMacの違いとかあるはずなのに)
  • そもそもREADMEが更新されてない

案の定、手順通りに進まずにハマりました。

【結論】ClaudeCodeで全部解決した

結論から言うと、参加直後の環境構築で放置プレイされてもClaudeCodeがあれば乗り切れます

正直、参加直後に「環境構築しといて」だけ言われて放置されるのは、システムエンジニア歴30年弱のわたしでも結構きついです。 というか、最近は上流工程ばかりでいまどきの開発環境が分かっていない。

でも今回、ClaudeCodeというAI開発ツールを使ってみたら、めちゃくちゃスムーズに環境構築できちゃいました。

この記事では実際に使った経験を忖度なく紹介したいと思います。

わたしの場合

今回わたしが参加したプロジェクトでは、こんな感じでした。

  • バックエンドはLaravel
  • フロントエンドはReact
  • 管理画面とユーザー画面とレポジトリが2つある
  • OSはWindows
    • vagrant上からDockerを使って開発
  • Dockerの知識はなんとなくで本格的に使ったことがない

しかも、担当者は会議中で捕まらず、Slackで質問しても返事がない・・

まあ、よくあることですよね。

ClaudeCodeとは

基本情報

ClaudeCodeは、Anthropic社が提供するAI開発ツールです。

簡単に言うと、ChatGPTのエンジニア特化版みたいな感じで、コードを書いたり、環境構築を手伝ってくれたり、エラーを解決してくれたりします。

他のAIツールとの違い

ChatGPTGitHub Copilotと何が違うのかというと、こんな感じです。

ClaudeCodeの特徴

  • ターミナル操作を直接実行してくれる
  • ファイルの読み書きを自動でやってくれる
  • エラーログを見て原因を特定してくれる
  • 複数ファイルを同時に編集できる
  • コマンドの実行結果を見て次の手を考えてくれる

つまり、「環境構築しといて」をそのままClaudeCodeに丸投げできるわけです。

料金

月額20ドル(約3,000円)で使えますが、従量課金のため、はっきりいって 月額100ドル(約15,000円)のMaxをおすすめします。

Maxプランでも1日や1週間の従量制限はありますが、環境構築からプログラミングやその他開発に関する質問を行ってもまったくもって余裕です。

他のAIを使ったことないので、このレベルで安いのか高いのか分かりません。今後、検証してみたいと思います。

実際にClaudeCodeで解決したこと

vargrant環境のセットアップ

Vagrantfileが用意されていたので、そこから構築してくれました。

メモリーや文字コードなどの補足も自動(一応、変更していいか聞いてくる)でやってくれました。

Docker環境のセットアップ

docker-compose.ymlがあるものの、起動方法が分からない状況でした。

ClaudeCodeに「Dockerの環境をセットアップして」と指示したら、以下をやってくれました。

  1. docker-compose.ymlを探して、必要な設定を確認
  2. 環境変数ファイルを自動生成
  3. docker-compose upで起動
  4. エラーが出たら原因を特定して修正

特に助かったのが、エラーが出ても自分で解決してくれるところです。

環境変数の設定

.env.sampleがなくて、どんな環境変数が必要か分からない状況でした。

ClaudeCodeに「必要な環境変数を教えて」と聞いたら、コードを読んで必要な環境変数を全部リストアップしてくれました。

しかも、デフォルト値まで提案してくれたので、そのままコピペで使えました。

データベースのセットアップ

PostgreSQLの初期データ投入方法が分からない状況でした。

ClaudeCodeに「データベースのセットアップをして」と指示したら、以下をやってくれました。

  1. マイグレーションファイルを見つける
  2. マイグレーションを実行
  3. シードデータを投入
  4. 接続確認までやってくれる

案の状、スムーズに進みました。

アプリケーションの起動

環境構築が終わって、いざアプリケーションを起動しようとしたら、またエラーが出ました。

でもClaudeCodeに「エラーログを見て」と指示したら、原因を特定して修正までやってくれました。

具体的には、ポート番号の競合だったのですが、勝手に空いてるポートを探して設定を変更してくれました。

ClaudeCodeの使い方

基本的な使い方

ClaudeCodeは、VS Codeの拡張機能として使えます。

  1. VS Codeを開く
  2. 拡張機能から「Claude Code」を検索
  3. インストールしてログイン
  4. チャット画面で指示を出す

こんな感じで、めちゃくちゃ簡単です。

効果的な指示の出し方

ClaudeCodeを使う際、こういう指示の出し方がおすすめです。

良い指示の例

  • 「READMEに書いてある手順で環境構築して」
  • 「エラーログを見て原因を特定して修正して」
  • 「このプロジェクトに必要な環境変数をリストアップして」
  • 「データベースのセットアップをして」

イマイチな指示の例

  • 「環境構築」(具体性がない)
  • 「なんかエラー出た」(情報が少ない)
  • 「動かない」(状況が不明)

具体的に何をしてほしいかを伝えると、ClaudeCodeがスムーズに対応してくれます。

実際の会話例

実際にわたしがClaudeCodeとやり取りした例を紹介します。

わたし: 「このプロジェクトの環境構築をREADMEに従ってやって」

ClaudeCode: 「READMEを確認しました。以下の手順で進めます。1. Node.js 18のインストール、2. 依存パッケージのインストール、3. Docker環境のセットアップ…」

わたし: 「Docker起動でエラーが出た」

ClaudeCode: 「エラーログを確認しました。ポート5432が既に使用されています。別のポート5433に変更して再起動します」

こんな感じで、会話するだけで環境構築が進んでいくのが衝撃的でした。

ClaudeCodeのメリット

圧倒的な時短効果

環境構築の時間が激減しました。

従来だと半日〜1日かかっていた環境構築が、1〜2時間で終わりました。

しかも、手を動かす時間はほぼゼロです。

エラー解決が早い

エラーが出ても自分で解決してくれるのが最高です。

従来だと、Googleで検索Stack Overflowを読む試すダメまた検索というループでした。

でもClaudeCodeなら、エラーログを見せるだけで原因を特定して修正案を提示してくれます。

実際、わたしの場合はエラー解決にかかる時間が10分の1になりました。

ドキュメントを読む時間が減る

READMEや技術ドキュメントを読む時間が激減しました。

ClaudeCodeに「READMEに従って環境構築して」と指示すれば、勝手にREADMEを読んで手順を実行してくれます。

わたしはREADMEを読まずに環境構築が完了しました。

誰かを待つストレスがない

担当者が捕まらなくてもOKです。

従来だと、分からないことがあると誰かに聞く必要がありました。

でもClaudeCodeなら、24時間いつでも質問できるし、即座に答えてくれます

個人的に、これが一番のメリットだと思います。

学習にもなる

ClaudeCodeが実行したコマンドを見ることで学習になります。

「あ、こういう時はこのコマンドを使うのか」という発見が多いです。

特に、自分が知らない便利なコマンドを教えてくれることもあります。

また、どういう構成なのか、役割なのかを質問すると回答してくれるので勉強にもなります。

日本語の精度は高い方だと思う

指示を出すときの日本語入力が悪いため、よく誤字や脱字のまま指示を出しますが、きちんと理解してやってくれています。

「英語で指示を出す方が精度が高い」とか言われていますが、日本語でもまったく問題ありません。

ClaudeCodeのデメリット

完璧ではない

100%正確ではないです。

メリットでもあるのですが、ClaudeCodeが勝手によかれと思って、指示したこと以外のこともやります。

変更内容はきちんと確認しないと変な実装をしていることもよくあります。

とはいえ、人間のエンジニアも間違えるので、処理は早いし、指示も明確でなくても通じるのですごく便利という印象です。

月額料金がかかる

最低でも月額20ドル(約3,000円)かかります。

正直、会社員の方は会社が払ってくれないと痛いです。

わたしの場合はフリーランスのため、経費計上できるし、時短効果を考えると十分元が取れると判断して契約しています。

プロジェクトによっては使えない

セキュリティポリシーが厳しいプロジェクトでは使えないことがあります。

学習させない機能がついているので、最近はそれで許可が取れることが多いですが、ダメなところはダメですね。

必ずAIの使用可否を確認するようにしましょう。下手するとセキュリティ違反で大事故になります。

依存しすぎると危険

ClaudeCodeに頼りすぎると、自分で考える力が衰えるリスクがあります。

あくまで補助ツールとして使うのがおすすめです。

実際、わたしもClaudeCodeが提案した内容を理解してから実行するようにしています。

実際の成果と感想

環境構築にかかった時間

従来:半日〜1日(4〜8時間)

ClaudeCode使用後:1〜2時間

約6分の1の時間で完了しました。

しかも、自分で手を動かす時間はほぼゼロだったので、他の作業をしながら環境構築ができたのが最高でした。

ストレスレベル

従来:かなり高い(エラーが出る度にイライラ)

ClaudeCode使用後:ほぼゼロ(エラーが出てもClaudeCodeが解決してくれる)

精神的な負担が激減しました。

個人的な満足度

大満足です

正直、もうClaudeCode無しの環境構築には戻れないと思います。

特に、プロジェクト参加直後の放置プレイ対策としては最強のツールだと思います。

今後の活用方針

環境構築以外でも使えそうだと思っています。

例えば、以下のような用途で使えそうです。

  • 既存コードの理解(「このコードを説明して」)
  • バグ修正(「このバグを修正して」)
  • テストコードの作成(「このコードのテストを書いて」)
  • リファクタリング(「このコードをリファクタリングして」)

実際、環境構築後も継続して使っている感じです。

こんな人におすすめ

新規参画が多いフリーランス

頻繁に新しいプロジェクトに参画するフリーランスの方には特におすすめです。

毎回環境構築に時間を取られるのは、正直もったいないです。

ClaudeCodeなら、環境構築を自動化できるので、すぐに本業に集中できます。

環境構築が苦手な人

環境構築が苦手という人にもおすすめです。

ClaudeCodeに任せれば、環境構築の知識がなくても大丈夫です。

時間を有効活用したい人

環境構築に時間をかけたくないという人にもおすすめです。

ClaudeCodeが環境構築をしている間に、他の作業(ドメイン知識の学習、既存コードの理解など)ができます。

開発環境にあまり詳しくない人

開発環境にあまり詳しくないという人には特におすすめです。

ClaudeCodeがいれば、誰も捕まらなくても自力で進められます

わたしのように、どうしたらいいのか分からないストレスから解放されたいという人にはぴったりです。

まとめ:プロジェクト参加直後の放置プレイ対策

ClaudeCodeは、プロジェクト参加直後の環境構築を自動化してくれる最強のツールです。

ClaudeCodeのポイント

  1. 環境構築を自動化できる
  2. エラー解決が早い
  3. 誰かを待つ必要がない
  4. 時短効果が高い
  5. ストレスが激減
  6. プログラムも作ってくれる

使う際の注意点

  1. 完璧ではない(内容を確認してから実行)
  2. 月額料金がかかる(約3,000円)
  3. セキュリティポリシーを確認
  4. 依存しすぎない(補助ツールとして活用)

最終的なアドバイス

プロジェクト参加直後の放置プレイは、システムエンジニアあるあるです。

でも、ClaudeCodeがあれば、誰も捕まらなくても自力で環境構築ができます

月額3,000円プロジェクト参加直後のストレスから解放されるなら、十分価値があると思います。

実際、わたしは今後も使い続ける予定です。

現状ではプログラミングもClaudeCodeにやってもらっている状態です。

その辺の状況はまた別途記事にしたいと思います。

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