(新卒・転職)IT系開発会社の選び方

新卒・転職者向けIT系会社の選び方 就活・転職

ソフトウェア開発会社への入社を検討する際、どの会社を選ぶかはキャリアを大きく左右する重要なポイントです。特に新卒や転職者にとっては、入社後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、事前のリサーチと見極めが欠かせません。

システムエンジニア歴30年弱、転職で6社渡り歩き、さらに派遣やSES(派遣と似たようなもの)でいろんな会社を見てきた経験を活かし、入社や転職で会社選びに迷っている人へ、いくつかのポイントを紹介したいと思います。

本記事では、「入社するのを辞めた方がいい会社」と「おすすめできる会社」の特徴をわかりやすく紹介します。失敗しない会社選びのコツや、今働いている会社と照らし合わせてみて、入社や転職のきっかけになれば幸いです。

入社するのを辞めた方がいい会社の特徴

アットホームを売りにしている

「アットホームな職場です」と強調する会社は危険です。実際には業務とプライベートの境界が曖昧であったり、個人の意見や働き方を尊重せず「家族のような一体感」を強要する環境である可能性があります。本来、職場に求められるのはプロフェッショナルな関係と公正な評価制度であり、仲の良さを過剰にアピールする会社は、逆に他に強みや特徴がない可能性が高いです。強みや特徴がないということは他社と比較して良い仕事が少なく、将来性という点でも期待はできません。

グローバルと名がついているが、事業内容がグローバルと関係ない会社

「グローバル」という言葉を掲げているにもかかわらず、実際の事業内容が国内に限定されていたり、海外展開の具体的な計画が全くない会社には注意が必要です。名前と実態が一致していない会社は、他の点でも誇大広告をしている可能性があるため、やめておいた方がいいでしょう。

事業計画のない会社(または事業計画に具体性ない)

事業計画が不明確、または具体性に欠ける会社は、将来的な方向性が見えず、不安定な環境で働くことを強いられる可能性があります。具体的な目標や戦略がない場合、会社の成長が見込めないばかりか、社員一人ひとりの役割やキャリアパスも曖昧になります。こうした企業では、目標達成に向けた明確な指針がなく、業務がその場しのぎで行われることが多く、社員が自分の成長を実感できずにモチベーションが低下するリスクもあります。事業計画の欠如は、企業の持続可能性や社員の将来に大きな影響を与えるため、慎重に見極めることが重要です。

SESや派遣の割合が高い会社

SES(システムエンジニアリングサービス)や派遣社員の割合が高い会社には注意が必要です。こうした企業は、外部のプロジェクトに多く依存しており、社員が長期的に安定したキャリアを築くのが難しい場合があります。特に、プロジェクトが終了すれば次の仕事を探す必要があるため、業務の継続性やキャリアパスが不安定になることが多いです。また、派遣社員として働く場合、正社員と同じ待遇が得られないことがあり、昇進や評価に差がつくこともあります。自分のキャリアをしっかりと築きたい場合、長期的な視点で成長を支援してくれる企業を選ぶことが重要です。

ブラック企業

ブラック企業は、過度な残業、低賃金、不当な労働条件など、社員の健康や生活を犠牲にして利益を追求する企業です。特にブラック企業ほど、外部へのイメージを良く見せるために会社の評価を誤魔化すことが多いです。求人サイトや口コミサイトで評価が極端に高い場合、実際には社員の実態を反映していない可能性があり、特に注意が必要です。過度に良い評価が並んでいる場合、逆に実際の職場環境とはかけ離れていることが多いため、信憑性を慎重に確認することが重要です。

会社の利益を優先し、社員を大事にしていない

社員の労働環境や将来性よりも、会社の利益を最優先にしている企業は、長期的な安定性や社員の満足度を無視している可能性があります。このような会社では、過剰な労働や無理な目標設定が行われ、社員が疲弊しやすくなります。また、成果が上がらないと即座に責任を押し付けられ、社員の成長やキャリア形成が支援されることは少ないです。このような会社は優秀な人ほど辞めていきますので、より労働環境が良くないと言えるでしょう。

オススメの会社の特徴

会社の将来ビジョンや事業計画がきちんとされている

安定した成長を目指す企業は、明確な将来ビジョンと具体的な事業計画を持っています。これにより、社員は自分の役割やキャリアパスを理解しやすく、モチベーションを保ちながら働くことができます。また、会社全体の方向性が明確であるため、プロジェクトの進行や意思決定もスムーズです。特に新卒や転職者にとって、将来に向けての成長が期待できる環境であるかどうかを見極めることは重要です。

自分が身に付けたいスキルを強みにしている会社

自分が習得したいスキルを会社の強みとして掲げているかどうかは、成長できる環境を見極める上で重要なポイントです。例えば、自分が磨きたい技術や知識が会社の主力事業や重点分野である場合、実践を通じて深いスキルを身に付けることができます。また、専門分野に特化したプロジェクトや高度な技術に触れられる環境が整っていることで、効率的かつ効果的に成長を目指すことができます。自分が伸ばしたいスキルを活かせるフィールドがあるかどうかを確認することが、理想のキャリアを築く鍵となります。

個々にあったスキルアップ・キャリアアップの体制ができている

社員一人ひとりの目標や適性に合わせたスキルアップ・キャリアアップの支援体制が整っている企業は魅力的です。例えば、個別のキャリア相談やメンター制度、目標に応じた研修プログラムや資格取得支援など、多様なサポートを提供している会社は、自分のペースや方向性に合わせて成長しやすい環境と言えます。また、評価制度やフィードバックがしっかりしている企業では、自分の強みや改善点を明確に把握でき、次のステップに向けた具体的なアクションを起こしやすくなります。自分に合った成長の道筋を描ける会社を選ぶことが、理想のキャリアを実現する近道です。

社員を大事にしている、誠実に向き合っている

結局は、社員を大事にし、誠実に向き合っている会社こそが、長く安心して働ける環境を提供していると言えるでしょう。例えば、働きやすさを考慮した柔軟な勤務体系や公正な評価制度、健康やメンタルケアへのサポートが充実している企業は、社員の成長と幸福を本気で考えている証拠です。さらに、意見を尊重し、風通しの良いコミュニケーションを大切にしている会社は、信頼関係を築きやすく、安心して自分の力を発揮できます。誠実に向き合ってくれる企業を選ぶことが、充実したキャリアを築くための土台となります。

本記事で紹介したポイントを参考に、自分に合った会社を見つけてください。特に新卒や転職者の方は、短期的な条件だけでなく、長期的なキャリア形成を見据えた選択が大切です。良い職場を見つけ、充実したエンジニアライフを送りましょう!

IT系開発会社への入社・転職を迷っている方

メンターとして相談にも乗っています。こちらからの質問形式で進めますので、緊張する必要はありません。雑学や心理学など豊富な経験からアドバイスをいたしますので、ご気軽にご相談ください。

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